自身もバイクレーサーであったという経歴を持つエンリコ・マルガリテッリ氏が創業者という事もあって、
CTスクーデリアの各コレクションからはモータースポーツとの深いかかわりが感じられます。
それらとは別にCTスクーデリア全ての時計には「カフェレーサー」というコンセプトが根底にあります。
カフェレーサーの歴史は1950年代中頃のイギリスに遡ります。
当時ロンドンで唯一24時間営業をしていた「ACE CAFE(エースカフェ)」では毎晩のように
黒いライダースジャケットに身を包んだ若者たちが自慢のバイクで乗り付け、
バイク談義に花を咲かせていたといいます。
そのファッションやライフスタイルは1953年にアメリカで公開された映画、
「The Wild One」で暴走族の頭を演じたマーロン・ブランドの影響を色濃く受けています。
その若者たちはタンナップボーイズ(時速100マイル以上で走る若者たち)や、
ファッションスタイル・音楽的趣向からロッカーズとも呼ばれていました。
また、毎晩のようにカフェにたむろっていることからカフェレーサーとも呼ばれ、
バイクにカッコ良さとスピードを追い求める彼らのカスタムスタイル自体を
カフェレーサーと呼ぶようにもなります。
そんな若者たちが集まるエースカフェで行われていたのが有名なジュークボックスレース。
ジュークボックスにコインを入れることで始まる公道での危険なレースです。
エースカフェの前を走るノースサーキュラ―ロードは若者たちのサーキットと化し
その危険なレースを楽しむ為にロンドンだけでなくイギリス中から多くの見物客が集まってきますが、
死亡事故も少なくは無く、当時のイギリスでは社会問題にもなっていました。
そんなある日、そのエースカフェにひとりの男が現れます。
彼はファーザー・ビルと呼ばれる男で教会の神父をしていました。
自身もバイク好きである彼は当時、反社会的な存在で「不良」のレッテルを張られていた
若者たちをバイクを通して更正させるとともに、バイカーたちのためにユースクラブの設立などに務めました。
彼の設立した「FIFTY NINE CLUB」は最も大きなクラブへと成長しました。
クラブに入会することで手に入る「59」と入ったワッペンを自身のライダースジャケットに
縫い付けることが当時のロッカーズ達のステイタスであり憧れでした。
CTスクーデリアのコレクション「DUE TEMPI」のモデルの中にもこの「59」を
デザインに取り入れたモデルが存在しています。
クラブは今現在も存続しており、当時を知る往年のロッカーズや若い世代のバイカーたちが
今も集まっては自慢のバイクを走らせています。
カスタムスタイルとして「カフェレーサー」は今現在も人気があり、それらは
CTスクーデリアの時計のケース構造だったり、ベルトの付け替えといったところでも
あらわされています。
カフェレーサーはバイクのスタイルのひとつでもあり、当時の若者たちの反骨精神やその時代を
象徴するものだったりもします。
ただ、それらを懐かしむ回顧主義的なものではなく、モダンなイタリアンファッションとの融合を
見事に果たしているのがCTスクーデリアという時計ブランドです。
ヨーロッパに比べるとバイク文化やモータースポーツへの関心度が比較的に低く
日本では馴染みの薄い「カフェレーサー」ですが
CTスクーデリアのデザイン性・コンセプトにより魅力を感じてもらえたら幸いです。
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前園真聖氏がアンバサダーを務める
CTスクーデリア(CT SCUDERIA)の
直営店 CT SCUDERIA 大阪 ハービスPLAZA店
TEL/FAX 06-6344-4611
MAIL: scuderia@wristwatch.co.jp
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